Ron ellis というメーカーの高級ピックアップを購入しました。
今回はテレキャスター用の JL Neck と、フルアコ用に LRP Humbucker を購入。
素人でも純正ピックアップとは大きな違いがある事がわかりました。
ブランドの特徴・購入の経緯・換装後のファーストインプレッションを紹介してみます。

Ron Ellisとは?
Ron Ellisは、ヴィンテージピックアップのサウンドを徹底的に研究・再現することで知られる ハンドワウンド・ピックアップメーカーです。
他メーカー(Lollar、Lindy Fralin、Throbak、Tom Holmesなど)と並び、世界的に評価の高いブランドのひとつで、 特にビンテージのトーンを求めるプレイヤーから支持されています。
特定のヴィンテージPAFの再現もされています。
公式サイトはこちら
特徴
公式サイトによると、ピックアップの設計者のロンは35年以上にわたり国家核融合エネルギー計画に携わっていたようで、特殊な機械や技術を持っているとのことです。
その機械や技術を使用して、ヴィンテージギターのピックアップなどのリバースエンジニアをしているとのことでした。
ピックアップのレントゲンでも撮っているのでしょうか?
普通のピックアップメーカーとは違う設計の仕方であることが大きな特徴であると思います。
値段・入手の難しさ
Ron Ellisのピックアップはかなり高額で、しかも納期がかかります。
2025年現在ハムバッカータイプが一つ425ドル、テレキャスタータイプが一つ375ドルです。
Saymour DuncanのAntiquityという高級ラインのピックアップがセットで5~6万円なので、倍くらいの値段です・・・
私は公式サイトから直接注文しましたが、追加で送料や輸入消費税もかかり、到着まで2ヶ月以上待ちました。
国内で見つかれば、そちらのほうが入手はスムーズだと思います。


セイモアダンカンのAntiquityシリーズもかっこいいのでいつか試してみたいです。
使用している有名ギタリスト
特に有名なのは Julian Lage。「JL Neck」は彼が所持している1954年製のテレキャスターを再現したとのことです。
そのほか Bill Frisell のシグネチャーピックアップもあります。
なぜRon Ellisを購入したのか
そもそもピックアップ交換を考えたきっかけはJulianLageでした。
彼に憧れてテレキャスターを買ったのに、全然音が違う事が気になったからです。
買ったギターのレベルや腕前が違うことを考えても、自分のギターからはあまりにも「こもった」音しか出なかったので、良いピックアップに変えたら何か変わるかなと思い検討を始めました。
最初は Lollar や Lindy Fralin を候補にしていましたが、JulianLageはRon ellisのピックアップを使っているという情報を見て、Ron Ellisも候補に入れることになりました。
あまりに高級すぎるし、プロでもない自分には勿体無いとは思いましたが、Julian本人が使っているメーカーのものだし、ピックアップは壊れにくく、ギターを買い替えても使い回せるパーツであるので、「一生モノ」と考えて、思い切って高級なRon Ellisを選びました。
もし合わなかったとしても中古で高く売れているので、安心して購入しました。
しかし、まだ少し弾いただけですが音が良すぎて売る気には全くなりませんでした。
(フルアコ用のハムバッカーは買うのが一つだと送料がもったいない気がして、ついでに買ってしまいました笑)


今回購入したモデルと簡単な感想
JL Neck
Julian Lageが使っていることで有名なテレキャスター用フロントピックアップ。
中音が削られ、高音と低音が際立っているとのことです。
私もJulian Lageの音色に憧れて、まずはこのモデルを選びました。
ギターはAmerican VintageⅡ1951 Telecasterを使っており、ピックアップは純正から交換しました。
交換した後、一音弾いただけで全然違うことがわかりました。
フロントなのにこもり感がなく、音が前に出ていました。
また、ピッキングへの反応が非常に良いです。強弱もしっかり出るし、ピッキングする場所によっても全然音が違いました。
とても性能が良い高解像度のマイクという感じがします。

ギターの弦の違いがとても強く出るかもしれません。
今はダダリオのフラットワウンド弦(011)を使っているのですが、
ラウンドワウンド弦も試してみたくなります。


50’s LRP Humbucker(フロント用)
LRPというのはLee Roy Parnellというギタリストのことで、彼のシグネチャーレスポール用に製作されたハムバッカーです。
1957年製ゴールドトップレスポールについていたPAFを再現するように設計したとのことです。当時のフルアコもPAFが付いてたはずなので、1994年製のL-4CESの57Claasicと交換するとどんな音になるのか興味があり、購入してみました。
取り付けてみたところ、こちらもJL Neckと同じくかなりの高解像でした。
57Classicと比べて、やはり前に出ているような音です。
音のバランスも57Classicと比べて少し中低音が整理されているような感じです。


こちらはThomastik Infeldのフラットワウンド弦(013)を使っています。
フルアコとラウンドワウンド弦の組み合わせも最近よくみられるようなので、試してみたいですね。単板トップだから生音がアコースティックギターみたいに響くかも・・・それも面白いかもしれません。

他にもブラックナイロン弦とかありますよね。それも興味あります。めちゃ高いけど・・・

終わりに
どちらのピックアップもとにかく反応が良く、弾き方・弾く場所によって全然違う音に変わります。
ギターの表現性能が何倍にもなったように感じます。
その分かなり難しい楽器になってしまいました。
今までは抑えるフレット・弾く弦が合っていれば想定通りの音が出ていたけど、
交換後は強弱・弦を弾く場所を考えないと思ったような音が鳴りません。
練習をして、ダイナミクスやトーンの変化を使った感動できるような演奏ができたらいいなと思います。
10年後に子どもと一緒にいい演奏ができたら幸せですね〜〜!それを目指して頑張ります!