L-5の特徴
L-5はGibsonを代表するホロウボディギターの高級モデルです。
特徴を調べてみました。
Gibsonの代表に相応しい豪華さとスペックを持っています。
上はL-5っぽいギターの写真です。
大きさ
ボディ:17inch
スケール:ロングスケール
※発売当時は16inchだったようですが、ピックアップ搭載後のものは主にこの仕様であるようです。
有名なドレッドノートのギター「J-45」のボディサイズが16インチなので、それよりもひとまわり大きいです。
小柄な人や、ソリッドギターから持ち替えた人は大きさに少しびっくりしそうです。
スケールはロングスケールなのでFenderのストラトキャスターと同じくらいの長さになります。
ボディサイズが大きく、弦長も長いので、小柄な人やフルアコに慣れていない人は慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
でも慣れればどうということはないかと思います。
素材
トップ:スプルース
サイド:メイプル
バック:メイプル
ネック:メイプル
指板:エボニー
※指板はローズウッドもある?
スプルースはアコースティックギターによく使われているトップ材です。大きくパワフルな音が特徴です。
メイプルはレスポールなどによく使われている硬めの木材です。レスポンスが良く、クリアな音です。
弦の振動を硬いメイプルで跳ね返しトップを振動させて大きな音を鳴らす。そんなイメージでしょうか。
スプルース。クリスマスツリーですね。
メイプル。日本で言う楓です。(日本のものと種類は違います。)
パーツ
ペグ:クルーソンのシールファスト(近年のものはロトマチック)、色はゴールド
テールピース:ウッドブロック付きゴールドテールピース
ブリッジ:ゴールドのtune-O-matic(最初期はローズウッド)
ピックガード:ベッコウ柄
ピックアップ:ゴールドカバーのPAF(最初期はP90)
全てのパーツがゴールドで、非常に豪華に見えます。
装飾
インレイ:ヘッドにはフラワーポットインレイ、指板にはブロックインレイ
バインディング:外側から白-黒-白-黒-白の層になっている(ラミネートバインディング)、ネックの終点が吹き出しの先みたい
金属パーツのゴールドに引けを取らないくらい、豪華な装飾です。
値段
高い
2022年現在、中古で100万以上はザラ
新品は見つけられませんでした。
使用アーティスト
人気のあるギターなので、使用しているアーティストはたくさんいます。
Wes Montogomery
ピックアップはブリッジ側のみになっていますね。
通常ピックアップセレクターがついている部分にはハート形のインレイが付けられています。
自分にとってジャズギターといえばこの人です。
鍛えられた親指を使って弾いているので同じギターでもこの音は出せないかもしれませんね。
Eric Clapton
ピックアップがPAFでもP90でもなく、PU-480というアルニコ5を使用したピックアップになっています。
アコースティックでジューシーな音のように感じます。
Lee Ritenour
こちらはフローティングピックアップを装備しています。
ピックアップをネックの端に固定させて、ボディからは浮いている状態にしています。
エフェクターを使ったり、ブリッジ側で弾いたり、親指を使ったり・・・いろんな音色で聴いてて面白いですね。
L-5とは・・・
L-5は豪華なスペックとそれに見合う音色を持ち、多くのアーティストに認められ、使用されてきました。
しかし、2022年現在はフルアコ全般がすでに生産されていないようです。
値段はどんどん高騰しているので、気になる方は見つけたら買いましょう。
今後は80万円台では買えなくなるかも・・・
ピックガードだけでもこのお値段です。