L-4 CESはあまり有名ではないですが、ES-175と同じく16インチサイズであり、L-5と同じく単板トップを持つギターです。
色々調べてみたので記載していきます。フォーラム上のコメントなども取ってきているので、100パーセント正しい情報とはいえませんが、調べた記録として記載しておきます。
L-4CESは1994年製の個体を所有しています。紹介記事も作りました。
Gibson L-4 / L-4C / L-4CES の歴史
起源と初期モデル(1910年代〜1930年代)
- 1911年、Gibson L-4 が登場。オーバルサウンドホール、12フレット接合のアコースティック・アーチトップ。初期の使用者としてエディ・ラングの名が挙がります。※1
- 1928年、丸穴→14フレット接合&カンチレバー指板に再設計。※1
- 1935年、fホール仕様に移行。※1
このサムネイルみたいに指板とボディが浮いているのがカンチレバー指板らしい
1930年代のL-4の動画です。もはや古いブルースの音源のように聴こえます。
戦後の発展(1940年代〜1950年代)
- 1949年、カッタウェイを備えたL-4C(アコースティック)を導入。ES-175と同じボディ形状・スケールで、単板(削り出し)スプルース・トップを特徴とします。※2
- 同年、ES-175を発売。L-4の電気版と位置づけられ、ラミネイト・トップ+フローレンタイン・カッタウェイという設計。※1
- 1950年代、エレクトリック仕様 L-4CES が限定的に製作。※1
- 1958年、“L-4CES”名義で約20本が製作。PUはCharlie Christian/Alnico/ハムバッカーなど様々。※3
エレクトリックとして使うのはES-175、アコースティック+補助でアンプに繋ぐものとして使うのは大きなL-5とかが一般的だったんかな?なんにせよ、L-4CESはあまり作られなかったようです。
おそらくL-4Cに後付けでピックアップをつけたギターの動画です。
アンプに通した音ですが、ピックギターのような端切れよく気持ち良い音です。
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定番ラインへの復帰とその後(1980年代後半〜)
- 1986年、L-4CESのリイシューが開始(バック&サイド=ラミネイト・マホガニー、〜1993年)。Gibsonカスタマーサービスの回答に基づくとされます。※4
- late 1980sに再導入、とする一般的な記述もあり。※1
- 1994〜2003年はバック&サイド=ラミネイト・メイプル、2004年以降は単板(削り出し)マホガニーに移行・定着。※4
- 現在:現在はもう定番ラインとしては作られていない。公式サイトにはL-4どころかES-175すらありません・・・
80年代まで、L-4CESは基本的には作られていなかったようです。そのため、50年代・60年台のジャズジャイアントに使われず、知名度もさらに低くなっているのでしょう。
80年台になると多くのギタリストがソリッドギターを使っていますね。
このギターはサイドバックは単板のマホガニーです。
1989年に ギブソンのマスター・ルシアーJames Hutchinsにより作られたとのことです。
甘い音色で、ジャズギターとしては最高ではないでしょうか。
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まとめ
- 1911年の誕生以来、L-4は16インチ級の取り回しやすいアーチトップとして変遷。
- L-4C/L-4CES は単板トップという点で、ラミネイト設計のES-175と思想が異なる。
- 1986年の再導入以降、材仕様の変遷を経て、2004年以降は単板マホガニーに定着。
- 現在は廃盤になっており、入手は中古のみ。
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