久しぶりにギターストラップを自作しました。今回は KAWAMURA LEATHER さんで初めて革を購入。ゴールドトップのレスポールに合わせて、渋めのオリーブ色を選びました。作業自体は30分ほどで完了。正直いちばん時間がかかったのは「革選び」でした。

今回使った革と狙い
購入したのはKAWAMURA LEATHERのベルト用レザー(幅4cm)。
Lo Stivale / ロ・スティバーレというイタリアの会社で、バケッタ製法で作成されているTENDER / テンダーという革が使用されています。
ベルト用だとカットの手間がないし、そんなに作らないのに半裁を買う必要もなくなります。
なお、一般的なギターストラップは5cm前後が多いと思いますが、4cm幅でも使用感に支障はありませんでした。もし今後長時間使用してみて気になれば、肩当てを作ろうと思います。
今回この革に決めた理由は以下でした。
- ベジタブルタンニンなめしであること
- オリーブ色があること
- 床面処理がされており楽そうだったこと
- 長期間使えるよう丈夫であること
ベジタブルタンニンなめしは色艶や濃淡が育つタイプなので、弾き込むほどに表情が深まるのが魅力です。
この革は色が最初から濃く、どちらかというとマットなので、経年変化で艶が多くなるかと思います。楽しみです。
色についてですが、ゴールドトップのレスポールを“より渋く”見せたかったので、オリーブを選択しました。金×オリーブの対比は期待通りで、落ち着いた大人の雰囲気にまとまります。
ギター本体とストラップのエイジングが進むとよりカッコ良くなるでしょうね。楽しみです・・・!
KAWAMURAレザーのベルト革は床面処理がされているので、制作が楽でした。少しでも楽したいので、、、
普通に売られているレザーストラップを買うのが一番早いのですが、市販のものはギターを低めに構える人に向けても作られているので、高めに持つ自分には長く感じます。調整できなくはないけど、短くするとストラップのあまりがベロベロして気になります。
また、経年変化が楽しみになるレベルの革だと既製品はめっちゃ高いです。

丈夫さについては厚さが3mm以上あるので、かなり安心感があります。
破れるなどはまず考えられないです。長い間使えそうです。

制作の流れ(ざっくり)
詳しい手順は過去にまとめているので、今回は要点だけ。作り方の詳細はこちらをどうぞ。
- 長さのあたり出し(長さ調節可能な布ストラップで長さを決定)
- エンドピン用の穴あけ(スリットも開ける)
- 剣先抜きで整形
- コバ(切断面)の処理:バリ取り→面取り→磨き
今回はベルト用レザーを活かしてシンプルに仕立てています。金具や裏張りは使わず、厚みとハリで十分に形が決まるタイプ。作業時間は概ね30分ほどでした。
ポンチで穴あけ


剣先抜きで整形


へり落としでへりを落とす。裏表とも作業すること。



茶のトコノールでコバみがき


使い心地:4cm幅でも問題なし
最初に気になっていたのが“幅”。結果として、4cm幅でも肩への食い込みは気にならず、軽量〜中量級のギターであれば快適に使えます。4キロ越えの重いレスポールだとどうかはわかりません。
まあ、それは5cm幅でもしんどいか・・・
また、ベジタブルタンニンならではのエイジングで、色味に深みが出てくるのも楽しみ。ゴールドトップの“アンティーク感”が一段と引き立つといいなと思います。
KAWAMURA LEATHERを使ってみた感想
初めての利用でしたが、とても綺麗な革が購入後すぐに送られてきてよかったです。何より、床面処理がされていたのが嬉しい!
ベルト革や革レースで絞ると革の選択肢がなくなってきますが、KAWAMURA LEATHERさんではとても丈夫で美しいイタリアの革が使われていました。
(Lo Stivale / ロ・スティバーレのTENDER / テンダー)
分厚く丈夫ななのでギターストラップにもピッタリで、長期間の相棒になりそうです。
レザークラフトで良い革で安く、ぴったりサイズのストラップを!
4cm幅のベルト用レザーでも、シンプル&タフなギターストラップが手早く作れました。エイジングが楽しめるベジタブルタンニン、そしてレスポールのゴールドトップと相性のよいオリーブ。見た目・実用性ともに満足度が高い仕上がりです。
作り方のディテールはこちらの過去記事にまとめています。細か作業内容はそちらでどうぞ。この記事では今後、使いながらの経年変化も追記していく予定です。