マンションでFender Deluxe Reverbを使ってみた感想
現在、自宅(マンション)でFender Deluxe Reverb(2006年製)を愛用しています。 「大きな真空管アンプは家では鳴らせない」とよく言われますが、クリーントーンを楽しむだけなら十分使えると感じています。

使ってみて良かったところ
音量やトーンをタッチでコントロールするように
ボリュームは昼間でも2未満にしています。これでもギターのボリューム10で強く弾けばうるさい程の音量が出ますし、優しく弾けば驚くほど綺麗なクリーントーンが出ます。 むしろこの環境だからこそ、タッチで音量やトーンをコントロールする練習になりました。強く弾くとアタック感が出て、優しく弾くと丸みのある音になる——まるで楽器と会話しているような感覚です。
ボリューム1.2程度なら夜間も弾ける
夜間は2でもかなりうるさいので、音が出るギリギリの1.1~1.2程度で弾いています。(DeluxeReverbはメモリ1でボリューム0の状態)
これでもアンプスタンドに置いて目の前で弾けば、とても綺麗な音ではっきり聞こえます。
音量はテレビを見る時くらいかと思います。
スタジオで音作りに悩まない
DeluxeReverbなどのFenderの真空管アンプは多くのスタジオにあります。家でFenderの真空管アンプに慣れていると、スタジオで使うことになった時に悩まなくて済みます。
スタジオにDeluxe Reverbがあれば最高ですね。
設置にあたって気をつけたこと
うちのマンションは鉄筋コンクリートかつ大通りに面しているためか、二重窓になっていて元々他の部屋の音は全く聞こえてきません。
ただ、真空管アンプの音となるともしかしたら漏れるかもしれないので、色々気をつけることがありました。
設置場所
隣人の部屋と面していない壁のそばに設置しました。
小音量とはいえ、流石に壁一枚隔てたすぐ隣では音が聞こえてしまうんじゃないかなと思います・・・
防振対策
DeluxeReverbは豊かな低音が出せます。
しかし、低音の振動は床や壁に伝わり、周りの部屋へ音を伝えてしまうので、アンプスタンドと防音マットで対策しました。
アンプスタンドで減衰させた低音の振動を防音マットでさらに減衰させて、できるだけ床に伝えないようにしています。
使っているアンプスタンドは、
KIKUTANI HSS-2 アンプベンチ
防音マットは、防音専科のMUTEを利用しています。
小音量でも耳に届くセッティング
前述のアンプスタンドを使って、アンプを耳の高さに近い位置へ設置しています。 これにより小音量でもしっかり音が届き、ボリュームを落とすことができるので、近隣への騒音も防げます。 また、演奏中の細かいニュアンスも聴き取りやすくなり、練習効率もアップします。
歪ませたいときはエフェクターを活用
Deluxe Reverbにはマスターコントロールがないため、小音量ではアンプの歪みは出ません。 しかし、歪みペダルを使えば十分にドライブサウンドも作れます。 クリーン専用機としても、エフェクターで多彩な音を作るためのプラットフォームとしても優秀です。
とは言っても僕はブースターしか使っていません。強く弾くと少し歪むくらいですが、気持ちいです。
上記のブースターにはKlon Centaruの回路を参考にしたエフェクターを使っています。
メイン歪みになるDistortion系のエフェクターも一つは欲しいかも・・・
演奏時間
夜中は流石にアンプを使っては弾けないので、寝る前の練習の際はオーディオインターフェースをMacに繋ぎ、Logicを通した音を聞いています。
オーディオインターフェースはUniversal Audio Apollo Twinを使っています。
購入当時はUADプラグインはUAのオーディオインターフェースでないと使えなかったため、高いいのを嫌々購入したのですが、今は多くのUADプラグインが他のオーディオインターフェースで使えるようになっています。。。
STEINBERGなどで十分なのかなと思います。
正直、アッテネーターが気になる
小音量でもとても良いと書きましたが、いろんなサイトでアンプのボリュームは上げ気味にしないと本来の音が出ないとか書かれているので、少し試してみたくはあります。
ただ、自分の場合ほぼクリーントーンでしか弾かないので、あんまり効果はないのかもしれないですが、その辺も自分で経験してみたいですね。
Universal AudioのOXが評判良いみたいですが、高すぎ・・・
また、僕の大好きなギタリストJulianLageはDeluxeReverbを使っているのですが、ライブの際に確認すると音量は3.5程度でした。多分。3.5に見える。
このくらいまで上げたら1mmくらいは音が近付くかな?
(その程度では1mmも近づかないか・・・笑)

まとめ
- クリーントーンならマンションでも十分楽しめる
- タッチコントロールの練習になる
- 防音対策は必要
- アッテネーターを試してみたくなる
「家で使えない」と敬遠されがちな大きめの真空管アンプですが、使い方次第で最高の練習パートナーになります。
場所と時間に配慮しながら、ぜひ自宅でも真空管アンプの魅力を味わってみてください。